Yet Another JUGEM.
英語留学と恋愛

Mさんがマルタに英語留学されたのは2015年のことでした。

(以下、ご本人のご了承をいただいて書いてます。)

 

 

 

それまでの仕事も生活も一大決心で区切りをつけて5ヶ月の念願の英語留学に地中海の小さな島マルタにMさんが出発したのは、桜も終わる4月の事でした。

彼女は私の生徒さんでもあったので、留学中は折に触れ連絡をいただき、留学の最後には、英語学校で知り合った友達を訪ねて一人でヨーロッパの国々を旅するほどにたくましくなられて9月に無事に帰国されました。

 

 

 

 帰ってから久しぶりに会った時のMさんは別人のように生き生きと輝いていました。

話の最後に、「ある人と出会ってしまったんです。」とMさん。

私はこの時、正直(おっと)と思いました。

「街の中を一人で散歩していたら、写真を撮ってあげるよ、って声をかけられて、もちろん私は無視しました。」

「それで?」

「しばらく歩いていたら、また会ったね!って声をかけられて、その時は顔を覚えてもいなくて。」

「それって、完全にガールハントですよね。」と私。

 

  留学をお世話する私が言うのも気が引けますが、

日本人女性は現地の男性の最大のターゲットです。

いや、これは声を大きくして言わねばなりません。

理由は色々あります。

一つに日本と言う国が良い印象を持たれていること。

二つに日本女性の評価が極めて高いこと。

三つ目にハントしやすいこと、です。

評価が高い、を分析すると欧米の女性よりも圧倒的に優しくて献身的。

「世界で一番幸せなことは、中華料理を食べ、フランス人の愛人を持ち、日本人の妻を持つこと」なんて言うのがありますが、わからないでもない。しかし、(私はこの範疇にない)などといつも思いますが。

あ、話がそれました。

しかし、この評価、裏を返せば「日本女性はイエローカブ」

つまり、アメリカの黄色いタクシーのように「いつでも乗れる」と言われているのも事実です。何と言う屈辱。

そして彼らの甘い言葉に日本女性は全く免疫がない!

(これは日本の男性にも責任があるかもしれません。)

 

 

 (写真はEASYスクールのパンフレットから)

 

  留学前にこう言ったことも私は必ずお話させていただき、十分に注意するように釘を刺して送り出しますが、あとは成人の場合は自己責任です。

私はMさんの話を黙って聞いていました。

「もう日本にあと1週間で帰る、って言う時に会ったんです。」

「じゃあ、もっと短い留学だったら会わなかったんですね。」と私。

「とにかく私は帰ってきたのですが、それから毎日4〜5回は電話がかかってきます。何で、あの時、君を帰してしまったんだろう、って。」

「ダメダメ、そんな甘い言葉に引っ掛かっちゃだめ〜!」

ちなみにMさんは若い女の子ではありません。

30代後半の落ち着いた大人の女性です。

 

 

それから、2年間、

Mさんは3ヶ月マルタに行っては帰ってきて、また半年後に3ヶ月マルタ、のような暮らしを続けました。その度に私にはきちんと連絡を入れてくれました。これは大人の人間の恋愛ですから、私がどうのこうの言うべき問題ではありませんが、それでも「だまされてるのでは」と、もう心配で心配でなりませんでした。

しかし、彼女は友人やご両親にもそのことをきちんと話し、

「みんなすごく喜んでくれました。」と。

頭から怪しい!と思っていたのは私だけ?

どうも私は人の恋愛に文句を言いたくなるらしい。

と言うか、男性に対する不信感が強いのです。

女の子が傷ついて欲しくない。

 

そうこうするうちに彼が今年、桜の咲く頃に日本にやって来たのです。

(本音をギュッと出させてやろう)と手ぐすね引いていた私の前に現れたのは、背の高い優しい目をした男性でした。

そしてこの11月にMさんはエジプトに行って彼の家族の大歓迎を受け、

その後二人でマルタに帰り、今はマルタで幸せに暮らしています。

つまり、私の心配は徒労に終わったのです。

 

 こんないい人ばかりではありませんが、彼女はたまたま、本当に幸運にもいい人と出会ったのでしょう。あるいは、彼の方は最初は軽い気持ちだったのに、 Mさんを知れば知るほどに本当の愛に変わって行ったのかも知れません。あるいは、それまで、いろいろな苦しいことを乗り越えて来たMさんに神様がご褒美をくださったのかも知れません。

一番、否定的に彼女を押しとどめようとした私の前で一生懸命に色々話してくれる彼女を見ていて、突然、私にはわかったのです。

「ああ、この人はたとえ全てがうまくいかなくても、だまされて捨てられても、みんなにほら見たことか、と笑われても、それでもいいと、彼を信じて飛び込んでいく強い決意があるんだ。命を賭けているんだ。」

つまりはこれは究極の恋愛です。打算も何もない恋愛です。

「自分にこんな大胆なことが出来る勇気があるとは夢にも思っていませんでした。」とMさん。Mさんの人生の後半にこんな展開が訪れるとは、誰も予想もしていなかったでしょう。

 

 (繰り返しますが、これは留学先での恋愛を推奨しているわけではありません。くれぐれも誤解のないように。怖い話もたくさんあります。)

 

マルタに遊びに行ける場所がまた一つ増えました。

二人の幸せな人生を、心から、心からお祈りしています。

2015年から2年間続いた私の心配はようやく、霧の彼方に消えました。

海を越えて、三つの国をまたいで、一つの愛が実りました。

そう、恋愛は命を賭けた究極の「自己責任」です。

 

 おめでとう、Mさん!

人を愛し、誰かに愛される、っていいですね〜。

 

| YOKO | english-inmalta | 18:20 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
極めて個人的な嗜好、いや思考

先日のミニ手術は無事抜糸も終わり、良性、悪性の腫瘍ではなく粉瘤という毛穴のポケットでした。抜糸して終わり!と思ったら「傷を綺麗に治すために2〜3ヶ月、テープを貼ってください。」

いつまで我慢できるかが目下の課題です。

 

 

昨日はアルゼンチンから龍合宿に来ているガブリエルさんとアリエルさんの二人を、安藤先生の許可をいただいて舞浜さくら会の稽古にお連れしました。二人の先生である、アルゼンチン「銀龍館」を主宰するフェルナンド先生とは初めて日本に来られた時からのお付き合いで、ガブリエルさんは2度目の舞浜、アリエルさんは初めてでした。

木曜日にアルゼンチンに帰ると聞いたので、てっきり三段の審査は日曜日に終わってると思っていたら、水曜日に審査とのこと。

考えていた「楽しい稽古」プランが急遽「審査稽古」に変更しました。

アリエルさんは合気会10年、養神館10年のベテラン。

ガブリエルさんも今では立派な先生です。

短い時間で出来る限りの事をお伝えし、ランダムに有段技を出していくつか小さなところを修正、そのあと「模擬審査」をさせていただきました。

受けを取るのは村田さんとSさん、多人数取りはマイクと徳永さん。

ここで一気に二人の緊張がピークに。

そして二人だけでなく受けの4人の緊張もピークに達しました。

そして約20分間、普段の稽古とは違ったスイッチが入り、道場内にはピンとした空気が張り詰めました。

 

ここで私の極めて個人的な嗜好のお話です。

私は男性たち(男性に限らずですが、特に男性)が緊張して極限の力を出し切る、というシチュエーションが大好き。幸い、そういうシチュエーションを設定できる立場にいさせてもらっているので、チャンス!と思ったら、それを設定させてもらいます。

よく緊張した時のことを「頭が真っ白になって何をやったかわからない。」などと言いますが、この状態の時に出せたもの、出たものこそがその人の本当の実力だと私は思っています。

その状態で出なかったものはまだ十分に身についたものではないのです。

そして、その緊張状態で出せたものは、、、

今後のその人の大きな自信につながります。

だから時々は、ある日、突然、予期せず、十分な準備の時間もなく、

こういうシチュエーションを経験することはいいこと。

特に男たちは、いざとなれば戦に行き、狩に出かける生き物であるにもかかわらず、普段は猫のように「最も居心地のいい場所」を見つけて安穏としているものです。頭は使ってるかもしれませんが、体の奥深くに潜む本能的な闘争心(合気道の場合は自分自身への闘争心です。)はほとんど眠っているので錆びついてしまいます。たまにそれを使ってみて「男である事」を思い出させるのも必要です。

(特にうちのマイクとポチですけど。)

そうだ、男だ!

 

模擬審査は、受験者と受けの両者のスパークが繋がって、

素晴らしいものになりました。

見ていた皆さんは感動。

冷静に見えてたガブリエルさんとアリエルさんも、

「めちゃめちゃ緊張しました。」と汗びっしょり。

ふん、いいぞ、いいぞ!

 

稽古の後、喜ぶかと思ってメキシカンレストランに行ったのですが、

「スパイシーダメなの。」と二人。あら。

南米の男たちはみんなテキーラ、ガブッ、生唐辛子をバクリ、と思っていたので膝がこけました。

「ここではチョコレートにも赤唐辛子が入ってるんだよ。」と言うと、

「そんなの信じられない。」あら。

「カウンターのところでセルフでコリアンダーやオニオン、ハラペーニョを好きなだけトッピングできるんだよ。」と言うと、

「辛いのだめだからいらない。」あらら。

 

 

何もトッピングしていないのに、

「オー、スパイシー!」と言いながら食べていました。

こっちはどっさりトッピングにソースをドバドバ。

「明日、審査の前にこのソースを飲んだら、ガオーって火を吹いていいかもしれないね。」

「いいかも、いいかも。」

 

短い時間でしたが楽しい時間でした。

二人の合気道を見ているとフェルナンド先生を感じることができました。

いい先生という何よりの証拠。

明日、二人はドバイ経由で36時間かけてアルゼンチンに帰ります。

 

| YOKO | 合気道 | 11:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
極めて個人的な話

昨年のクリスマスはケアンズにいました。

オーストラリアは紫外線が強い事で有名です。

帰って来てから何か所か虫に刺されたところがいつまでも痒く(数ヶ月)、右のほおの下にポツンとふくらみができ、そのうちなくなるかと思っていたのが、かなりはっきりとしたポツンになり、今年の8月の9ヶ月目の乳がんの術後検診の時に主治医の美人の女医さんに聞いてみました。

「急にできたホクロは皮膚ガンの可能性が高いと聞いてちょっと心配で。」

「脂肪か何か、心配はないと思うけれど、気になるなら形成外科の先生を紹介するので診てもらったら。」

「はい、そうします。」(随分と私も用心深くなったもんです)

 

形成外科の先生は若いハンサムな先生でした。

(こういう事を書く事自体が本当にオバサン)

「気になるなら切除して病理検査しましょうか?」

顔.....ですからちょっと考えましたが、

「お願いします。」

ということで、その日から2ヶ月後の昨日、手術して来ました。

 

しばらく待合室で待たされて、やっと名前が呼ばれました。

「血圧、測ります。」

「はい。」

「普段どれくらいですか?」

「すごく低いです。」

「緊張してますか?」

「してません。」

「上が150ですよ。」

「あら、じゃあ緊張してるんですね。」

「麻酔を打ちます。ちょっと痛いですが、これを我慢すれば、後は平気ですから。」で始まった手術。

 

確かに麻酔が効いて何にも感じないで手術は始まりました。

切除したらしき後、先生が縫合し始めたのがわかります。

皮膚と皮膚を縫い合わせては縛って糸をカット。

それが結構な時間でした。

先生の一生懸命な呼吸が耳元で聞こえ、皮膚と皮膚が縫い合わされては糸を縛ってカット。これが何回も続けられるうちに何だか不思議な感覚になっていきました。

「こんな風に痛くもなく皮膚が引き寄せられるなら、

他のたるんでる皮膚も引っ張り上げて!」

なんて事を考えながら、先生の息遣いを聞き、縫い合わされる皮膚の感覚と糸をカットする音。

ああ、なんて官能的なんだろう、などと思っていたら、

「はい、終わりました。」の先生の声で現実に戻りました。

 

今日の実感。

外科医の仕事は誠に官能的なのです。

本当に手術が好きなんだろうなあ。

一週間後に抜糸です。

 

今の心配は、「傷が残るか」なんて事ではなく、

もし、右のほおが少しリフトアップされたら、

左側がたるんで見えるんじゃないかと....。

もし、そうなっても気がつかないフリしてね。

| YOKO | 病院 | 13:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
化学調味料やーめた。

秋になって野菜も果物も美味しい季節になりました。

「食べること」を私なりに勉強して、塩分や糖分を減らすことはもちろんですが、いわゆる化学調味料を食卓からできるだけ無くそうと努力しています。そんなことを言っても、ほとんどの物には入っていますから、野菜や魚を購入して、最初から調理するに限ります。

塩分も調味料もカットしたら「健康にはいいかもしれないけれど、美味しくない」ものになりそうですが、そこで重要なのは「天然の旨味」の活用です。西洋人にはわからない、と言われて来た鰹ダシなどの「旨味」が今ではヨーロッパのミシュラン級のレストランのシェフたちに注目されているとか。

その「旨味」を出してくれるものを集めました。

 

飛び魚(あご)の粉末。

 

 

昆布の顆粒

 

鰹節と昆布の粉末。

 

他には、ホタテの粉末、乾燥した小海老、ドライトマト、ターメリックやタイム、バジル、クミンシードなどのハーブ類、など。あとはフレッシュな野菜で、生姜、大葉、みょうが、にんにく、パクチー、などです。

 

こんな味付けに慣れてくると味覚が繊細になるのがわかります。

たまに試しにインスタントスープとかインスタントの味付けパウダーなどを食してみると、

身体が「Oh my Goood ! 」と反応するのがわかります。

とっても「ウマイ」んだけどね!

それは懐かしいウマさ、です。

 

高校時代によく行ってたラーメン屋。

なぜか毎日でも食べたくなる。

細いちぢれ麺のチキンで作った濃厚なスープ。

ある時、おっちゃんが調理してるのを見てたら、

おたまに白い粉をしゃくって、どっさり鍋に入れてた。

カウンターの後ろを見ると「**の素」のセメント袋が!

一杯60円でした。ああ、懐かしい。

おいしかったんですよ〜

 

| YOKO | 食すること | 10:58 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
調律師、という仕事。

先日、ピアノを弾いていて久しぶりにピアノ線が「パキン!」

といって切れてしまいました。

で、今日はちょっと自慢話。

「私の指もまだまだ捨てたもんじゃない。」と思いました。

(金属疲労ということもあるしね。)

 

 

 

ピアノ線は1本1本が約80キロの力で引っ張られています。そのピアノ線が一つの音に3本。高音域になるほど、当然ピアノ線は細くなり、短くなりますから、高音のピアノ線は切れやすくなります。

いつもの調律師のSさんに電話をして、その日はSさんではない方が雨の中を来て、切れたピアノ線を張り替えてくれました。

 

作業が終わってから、お話を伺いました。

「久しぶりにこのピアノを触って懐かしかったです。」とK さん。

うちのスタインウエイは1930年製の古いグランドピアノです。蓋をあけると中に、ケンプとアシュケナージという二人のピアノの巨匠のサインがある特別なピアノです。そのサインを見て懐かしかった、のかな?と思ったら、それだけではなかったのです。

「音がまろやかに木枠と共に鳴るんですよね。」とKさん。

ここから俄然、話に熱が入りました。

「新しいホールに入れられた新しいグランドピアノが良く鳴るようになるには使用頻度にもよりますが2、3年かそれ以上かかります。しかし、その新しいピアノが10年経過したら、このピアノのように良く鳴るか、と言ったらそうではないんですね。このピアノのように鳴るようにはならないでしょう。」とKさん。

「そんなにこれはいいピアノなのですか!」と私。

 

 

(da capo、ということはケンプが1961年にこのピアノを弾いて、

 1976年にまた帰って来た、ということなんでしょう。)

 

 

1930年という一番、スタインウエイがいい職人でいい木を使用して製造していた時のピアノ、とは知っていましたが、そんなにあちこちで違うピアノを弾くわけでもない私にはその素晴らしさはよくわかってないのかもしれません。

何とモッタイナイ!

ヴァイオリンは使用する木が命とはよく聞きますが、ピアノも考えてみれば木の箱に入った楽器です。その木、そして塗装、そんな事までが音に影響してくるのだそうです。

 

 

ピアノ調律師の戦場、といえばショパンコンクールです。

その話になると、「私の個人的に思うショパンの音と演奏とは全く異なる世界なんです。」とKさん。

それは私も同感です。

「とにかく、明るく華やかに、そしてクリアに鳴る楽器、調律が求められる。演奏もしかりです。コンクールで優勝するショパンの世界みたいなものがありますね。」とKさん。

(そんな風潮にして来た審査員の責任も大きいと思うけど。)

(何事もパッと見栄えがするものと本物とは違うと思うけど。)

 

今の時代、画像も音質もデジタル化されて、

それはそれは鮮明になりました。

それに慣れてしまった視覚や聴覚には、それ以下の鮮明度のものには物足りなさを感じてしまいます。

濃い味に慣れたら、だしの効いた薄味はもの足りなく感じるのと同じです。

ではその鮮明な色彩が自然界の色なのか、

と言ったら、そうではない。

デジタル化された音楽をヘッドフォンやイヤフォンで聴く、

その音質が最高の音質なのか、

と言ったら、そうではないのです。

 

Kさんという人が調律師という仕事を職業として人生を歩んで来られた事に何か感動を覚えた一日でした。

ヴァイオリンの名器なら持って出かけられますが、ピアノはそういうわけには行きません。ミケランジェリというピアニストは世界中、自分のピアノを運んでコンサートをしたそうで、しかも時には自分のピアノを置いてホールの音響が気に入らないとコンサートをキャンセルしたそうですが、そんなわけにも行きません。(プロならどんなピアノでも弾け!とも言いたいけれど。)それも無茶な話です。

(今、話題のマルタ島には船で行って、帰って来ましたが....。)

せいぜいここに来る生徒さんたちと楽しむくらいしかできないけれど、

この名器が私の所にあるのは調律師Sさんと父のおかげです。

Sさんとは、かれこれ40年のお付き合いになります。

| YOKO | ピアノ | 12:22 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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