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荒天の武学ーその2
光岡 「現実をとらえていこうとした時に、思考が干渉しない自分のところまでアクセスしないといけない。思考を干渉させないでおけるだけの力がないと現実を把握することができない。つまり、生き残っていけない。」

 内田 「どうやって思考の干渉を妨げて思考するか、これは一大テーマですよね。」

 光岡 「できないんですけどね。(笑)でも、人間にとっては一大テーマです。思考を使って思考をしない。言葉を使って言葉を打ち消していく。ここは難しいところです。人間には言葉を使って言葉を増長させていく傾向があります。ですから釈迦は「黙っておきなさい。」と言葉を用いず言った訳ですから。」

 内田 「しかしながら実際に教えていてわかるのは、人間と言うのは「言葉で生きている」ものだということです。手取り足取り教えなくても、たった一言で動きががらりと変わりますから。」

 光岡 「それは共感できる部分を生得的に共有しているからではないですか?つまり実感が可能なのは、すでに共有している部分をなぞるように言葉が走る時だけですよね。」

 内田 「不思議なもので、言葉一つで変化するんですけど、言葉の影響力は時間が経つと消えてしまう。言語的な入力は身体に残らないのです。逆に身体を通じて出力したことは蓄積していく。身体ってある意味すごく鈍感ですよね。惰性が強い。ただの一言で瞬間的に変わりもするけれど、すぐ元に戻ってしまう。」

 光岡 「頭脳が影響している身体が鈍感なのです。本性の身体は、すごく頭がいい。ご飯だって「消化しよう」と思わなくても消化してくれるわけですから。実は頭はいいけれど、一方で脳の作り出したバーチャルな身体があって、その部分がすごく鈍感なのです。習慣で培った思考上の身体に戻るから抜け出せないのでしょう。」

(「荒天の武学」内田 樹、光岡英稔、集英社新書)

 私には2人の話がすごく良くわかる。 なぜなら音楽に言葉はいらない。 言葉で説明できない物と一緒に私はこれまで生きてきたから。楽譜は譜面であって、文章ではない。言葉に変換しないで生き続けている物も私たちの世界には存在している。脳を経由する時間を越えて身体に伝えられる物が確かにある。



| 読書すること | 12:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









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