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レントよりおそく
フランスの作曲家ドビュッシーの作品に「La Plus Que Lente
(レントよりおそく)」という小さな曲があります。


あまり知られてはいない曲ですが6ページ、
フラットが6個(つまり、ドにもフラット、
つまりドフラットはただのシになります)
の美しい曲です。


音楽の速度記号は、速い方から並べると、Prest,Allegro,Moderato,Lent, となります。
これらはイタリア語なので、
イタリアでタクシーに乗って急いでほしかったら
「プレスト、プレスト〜!!!」と叫べばいいのです。

で、このレントという速度、これが今日のお話。
前にも書いたのですが、一つの曲を練習して弾けるように
なっていくと、どんどんテンポは速くなる傾向があります。
理由の一つは、運動神経的なアプローチからすれば、
速く弾ける事が楽しい事。
演奏効果的アプローチからすれば、
すごい演奏らしくなる事。
最も大きな理由は、弾く人間にとって、
「気分的にとても楽」になる事です。

速度に逃げる、という安易な解決策。

だからみんなどんどん速くなる。
たった一人、その事に逆流しようとしたピアニストが
いました。カナダのグレン.グールドという「変人」
呼ばわりされた人ですが、彼の演奏は未だに
「名演奏」と言われています。(特にBach)

ゆっくり弾くのは簡単じゃないか、と思ったら大間違い、
簡単ではないのです。
たとえ話で、こんなエピソードがあります。
「ショパンの革命エチュードや、英雄ポロネーズを華麗に弾き
まくった名ピアニストが最後にアンコールでシューマンの
トロイメライを弾き始めたら、、、
緊張して汗だくで自分と闘っているようだった。」

レントが既にゆっくりなテンポなのにレントよりおそく、
ってどんだけ遅く?
まるで禅問答のような作曲家の要求ではありませんか。

しかし全てにおいて「レントよりおそく」を
試してみる価値はあると思うのです。
音楽だけでなく、合気道も、仕事も、生活も、食事も、
思考も、、、、音のない空白さえ
音楽になるように、、、、La Plus Que Lente.

| ピアノ | 09:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









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