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English in マルタブログ!

Yet Another JUGEM.
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 The Sound of Silence.
新しいピアノの生徒さんが入られました。
彼女は高校生までピアノを習ってソナチネ、ソナタ、ショパンまで行ったのですから、ピアノ教室では「上級クラス」まで進んだという事になります。
高校生でピアノを辞めて、その後は大学、就職、結婚。そして2人の息子さんを育て上げ、ご主人を看取り、息子さんたちも結婚されてそれぞれにお孫さんにも恵まれました。

そこまで人生を生きてきた所で、
「さて、これからの私の人生でなにが一番やりたい事なんだろう。」と考えた時に、「ピアノ」が浮かび上がったと話してくれました。
「子供の時についていたピアノの先生には間違えると叱られました。」と彼女。
バッハとモーツアルト等を弾いてもらいました。
「確かに、間違えないように!と言う弾き方ですね。」
と言うと大笑い。
そこで私がお話した事はこんな事でした。


もう、間違えないように、を最優先に練習するのは終わりにしよう。合格の丸をもらう事、発表会やコンクールの為に練習するのも終わり。
これからはピアノを楽しんで弾こう。
たとえば、音楽の歴史を学んで、この曲が音楽史上どの辺りに位置しているのか。
この作曲家の人生はどんなものだったのか。
そして譜面を読んで行く事で、作曲家が言いたかった事を見つけよう。
主旋律に隠された副旋律。
低音の進行。和音の構成。楽曲の構成。
作曲家からのサインやいたずら、落とし穴。
たった一つの音で世界が変わる瞬間。
曲の中にあるたくさんの、「そして」とか「しかし」とか「さらに」とか「要するに」とか「でもやっぱり」とか「それでどうする」とか「思ってもみなかった事に」とかを見つけよう。
速く、正確に弾く事を目標にしないで、
曲にこめられたメッセージの伝導者になるつもりで
曲に向き合ってみよう。
そして、力を入れっぱなしにして弾くのではなく、
緩急をつけて脱力する事も学んで。
(実はこれが一番難しく、一番重要なのですが)
更には音のない瞬間も音楽が奏でられるように。



(写真は「レントより遅く」の楽譜。どんだけ遅いかって?)

彼女がどんな性格で、これまでどんな風にがんばって生きて来たかも、すごく良くわかって、2人で大笑いしました。
また一人、楽しい生徒さんが増えました。

ご縁を繋げてくれた友人に感謝です。



 
| ピアノ | 21:07 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









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