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Yet Another JUGEM.
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大腸内視鏡検査

5月17日の事だった。

マイクが「明日、病院に行く。」

「うん?どこか具合悪いの?」

「何回か血便が出て、調子が良くない。」

 

この会話で、私達の平凡な毎日が一瞬にして激変した。翌日の午後、いつもお世話になっている先生の所へ。いつもの明るい顔で「じゃ、内視鏡検査しましょ。」と先生。そこでの内視鏡検査は土曜日のみ、と言われて、「土曜日はちょっと仕事が。」「じゃ、J病院は何ヶ月も後になっちゃうからU病院に紹介状を書くから、今からすぐに行って。」と先生。その足でU病院に行き2週間後の内視鏡検査が決まる。

道場のすぐ裏だし、なぜかちょっとほっとした事を覚えている。

 

しかし、それからの2週間は辛かった。お互いに、それほどこたえていないように振る舞うも、いろいろな事が頭の中をよぎって、とんでもない状態になる。たかが大腸ポリープだろうに、なんでこんなにショックなのかと言うと、これには意味がある。

マイクの知人がちょうど2年前に何の自覚症状もなく大腸癌が見つかり、その時には余命3ヶ月。本当にあっという間に亡くなってしまった。その時に共通の友人から「何の自覚症状がなくても大腸内視鏡検査を受けた方がいいよ。」と口がすっぱくなるほど言われ、私とマイクは病院に行ったのだけれど、バカみたいに「何の症状もないのですが内視鏡検査を受けたいのですが。」と医師に言うと、「それだと保険がききませんよ。」と言われて帰ってきてしまったのだった。

「あの時に受けていれば。」という後悔に襲われる。

 

ネットで大腸ポリープや大腸癌を調べる。

「自覚症状がない。」とどこにも書いてある。

 

一度、夕食を食べながらマイクが「I'm sorry.」と言って涙ぐんだ時には、奈落の底に突き落とされたようにショックだった。どんな事をしでかしても決して「アイムソーリー」と言わない人間がその言葉を振り絞って言ったのだから。

最悪の場合や、これからの闘病生活が来るかも知れない事を考えたくなくても考える。

あんなにコロリと爆睡していた私が眠れない。

マイクはびっしょりと寝汗をかいて夜中に着替える。

そんな状態も、それから血便も出なくなり、気持ちが悪いのもおさまり、だいぶ楽観的な気分になって検査前日を迎えた。

2〜3日前から繊維質の食物をとらないようにし、前日から朝、昼、晩、と「検査用前日食」というパッケージの食事をとる。検査当日は朝7時から、下剤を2リットルにうすめたものをゆっくりと3時間くらいかけて飲む。そしてトイレに行って透明な液が出るまで飲み続ける。10時半に病院に行き、11時に検査室へ。

私は外の椅子で待つ。待つ事30分が経過してまだ終わらない頃からまた不安がこみ上げる。

 

40分ほどして先生が出て来て小ビンの中の小さな赤い組織を見せてくれた。

「これを採りました。ポリープだと思いますがちょっと大きいので組織検査に出します。結果は2週間後に出ます。今日は1泊入院して下さい。」

それからマイクが出て来て車椅子で病室へ。

 

 

マイクにとって生まれて初めての入院。看護婦さんたちは皆さん親切で、「日本語大丈夫ですか?」とか、「イギリスの方なんですか?」とか、いろいろ質問されてマイクはとってもうれしそうで、「よかった」と思った。その日は点滴のみで食事はなし。翌朝、おかゆを食べてお昼前に退院した。それから数日は、病院食のような食事を作り、私の優しかった事ったら!

 

今まで当たり前だった事が全て有り難く思う。

眠れる事。

食べられる事。

目が覚める事。

散歩が出来る事。

仕事に行ける事。

朝の空気を吸える事。

新緑を眺められる事。

音楽を聴ける事。

友達と会える事。

合気道の稽古が出来る事。

全ての事が本当に尊い事だったのだと思う。

 

でも、まだこの時点では来月の事も夏休みの事も、今年のクリスマス休暇の事も、考える気にはならなかった。それでも何かマイクの物を買おうとすると、「買っても無駄になったらもったいない。」なんて冗談を言えるくらいにはなっていた。

ちょうどその時、テレビでは小林麻央さんのニュースばかり.....。

| 病院 | 18:24 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









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