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Yet Another JUGEM.
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抗がん剤治療

「早期発見で無事に手術も済んでよかった!と思っていたのに」というような体験談がネットにも本にも氾濫している事がわかりました。

手術後二週間目、

手術で切除した細胞の病理検査結果を聞きに行きました。

手術前の「転移なし」は全て画像の上での話。

実際の組織を病理検査したものが本当の診断となります。

それまでの二週間で、読んだ、調べた、聞いた、相談した!

人間、その気になれば短時間で相当学習するもんです。

 

美人の先生の説明はこんなんでした。

「左乳房部分切除、およびセンチネルリンパ節生検施行。

Score 1,  Grade 1,

つまり、そこまで悪性度高くありません。

ガンは取りきれています。

リンパ節には転移はありませんでした。

再発予防の今後の治療として、

放射線とホルモン治療が必要です。」

と、ここまでは大変よかった。

やれやれと胸を撫で下ろしました。

「ただ、、」

と先生。

「HER2のScoreが2+、で境界ギリギリなので、

遺伝子増幅検査で判定が必要です。」

「この結果次第では抗がん剤治療という事ですか?」

「はい、その場合、抗がん剤を三週間に一度、4回、

その後、分子標的薬という抗がん剤を1年間します。」

「、、、、それは患者が拒否する権利はあるんですか?」

「もちろんあります。しかし、ガンが小さくても、このScoreが高かった場合、1年後に脳に転移するような事もあるので、ぜひ受けて頂きたい治療です。」

とサラリとしかしキッパリとおっしゃる。

「二週間後にもう一度来てください。多分、大丈夫!」

とニコっと先生。

 

その日までは自分でも自分を褒めてあげたいほど健気に明るく頑張っていた私ですが、そこからの二週間の辛かった事ったら、宣告を受けた時、手術をした時よりもきつかったのです。

二週間で何冊の本を読破し、ノートに取ったか分かりません。

「抗がん剤も昔とは違う」

「分子標的薬はこれからは治療の中心になる」

「早期の術後に念のための抗がん剤はあり」

「固まりのガンには抗がん剤は全く無意味」

「抗がん剤は猛毒」

「抗がん剤でもガンは消えない、小さくなるだけ」

「副作用に苦しんで亡くなっていくガン患者たち」

「ガンは小さくなりました。患者さんは亡くなりました。」

「何もしないで放っておくのが最善の方法」

「日本は世界で最も抗がん剤を使用している国」

「ホルモン剤も抗がん剤の100分の1だが毒性がある」

「放射線治療や検査の医療被曝は無視できない」

などなど。

 

家族とも話し、体験者とも話し、

「結果がどうであれ、今は抗がん剤治療は受けません。

再発、転移した時は、その時に最善の方法を考えます。」

と言うことに気持ちは決まりました。

決めたら気持ちは軽くなりました。

 

そして二週間後、病院へ。(その日も午前中は合気道の稽古。それがどれだけ気持ちを楽にしてくれたか分かりません。)

美人の先生の部屋に入り、椅子に座ります。

 

「HER2遺伝子の判定が出ました。シグナル比1.2。

HER2遺伝子、増幅なしで分子標的薬は必要ありません!」

と先生の笑顔。

 

思わず後ろにいたマイクと「よかったねえ。」

先生の長いまつ毛も嬉しそうに揺れます。

明日からホルモン剤を5年間、来月、放射線治療を16回、

5年間は3ヶ月に1回の診察、1年に1回の全身精密検査。

「10年で卒業です。」と先生。

(先生、10年私のそばにいて!)

 

「必要です」と言われて受けないのと、

「必要ありません」と言われるのでは天と地の差です。

 

こうしてたくさんのガン患者の人たちが検査に一喜一憂し、

治療を迫られ、治療を選択しながら、

毎日ガンと闘っているのです。

何と言う複雑で得体の知れない病なのでしょう。

治療を受けながら身体も精神も、そして本人だけでなく、

家族も、相当のストレスに立ち向かわなければなりません。

私はここまでは良かった方ですが、

これからのことは誰にも分かりません。

 

なのでなおさら、これからの毎日を楽しく、

本当に自分のやりたい事、一緒にいたい人、

そして自分が誰かに対してできる事、

世の中のため、世界のためにできる事があるならば、

それを探してやっていこうと強く強く思っています。

 

よく言うならば、

ガンのおかげで新しい事を経験し、新しい事を学び、

ガンのおかげで、私は2度生きる事になりました。

 

 

 

 

 

 

 

| 乳がん | 18:59 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









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