英語留学と恋愛

  • author: YOKO
  • 2017.11.18 Saturday

Mさんがマルタに英語留学されたのは2015年のことでした。

(以下、ご本人のご了承をいただいて書いてます。)

 

 

 

それまでの仕事も生活も一大決心で区切りをつけて5ヶ月の念願の英語留学に地中海の小さな島マルタにMさんが出発したのは、桜も終わる4月の事でした。

彼女は私の生徒さんでもあったので、留学中は折に触れ連絡をいただき、留学の最後には、英語学校で知り合った友達を訪ねて一人でヨーロッパの国々を旅するほどにたくましくなられて9月に無事に帰国されました。

 

 

 

 帰ってから久しぶりに会った時のMさんは別人のように生き生きと輝いていました。

話の最後に、「ある人と出会ってしまったんです。」とMさん。

私はこの時、正直(おっと)と思いました。

「街の中を一人で散歩していたら、写真を撮ってあげるよ、って声をかけられて、もちろん私は無視しました。」

「それで?」

「しばらく歩いていたら、また会ったね!って声をかけられて、その時は顔を覚えてもいなくて。」

「それって、完全にガールハントですよね。」と私。

 

  留学をお世話する私が言うのも気が引けますが、

日本人女性は現地の男性の最大のターゲットです。

いや、これは声を大きくして言わねばなりません。

理由は色々あります。

一つに日本と言う国が良い印象を持たれていること。

二つに日本女性の評価が極めて高いこと。

三つ目にハントしやすいこと、です。

評価が高い、を分析すると欧米の女性よりも圧倒的に優しくて献身的。

「世界で一番幸せなことは、中華料理を食べ、フランス人の愛人を持ち、日本人の妻を持つこと」なんて言うのがありますが、わからないでもない。しかし、(私はこの範疇にない)などといつも思いますが。

あ、話がそれました。

しかし、この評価、裏を返せば「日本女性はイエローカブ」

つまり、アメリカの黄色いタクシーのように「いつでも乗れる」と言われているのも事実です。何と言う屈辱。

そして彼らの甘い言葉に日本女性は全く免疫がない!

(これは日本の男性にも責任があるかもしれません。)

 

 

 (写真はEASYスクールのパンフレットから)

 

  留学前にこう言ったことも私は必ずお話させていただき、十分に注意するように釘を刺して送り出しますが、あとは成人の場合は自己責任です。

私はMさんの話を黙って聞いていました。

「もう日本にあと1週間で帰る、って言う時に会ったんです。」

「じゃあ、もっと短い留学だったら会わなかったんですね。」と私。

「とにかく私は帰ってきたのですが、それから毎日4〜5回は電話がかかってきます。何で、あの時、君を帰してしまったんだろう、って。」

「ダメダメ、そんな甘い言葉に引っ掛かっちゃだめ〜!」

ちなみにMさんは若い女の子ではありません。

30代後半の落ち着いた大人の女性です。

 

 

それから、2年間、

Mさんは3ヶ月マルタに行っては帰ってきて、また半年後に3ヶ月マルタ、のような暮らしを続けました。その度に私にはきちんと連絡を入れてくれました。これは大人の人間の恋愛ですから、私がどうのこうの言うべき問題ではありませんが、それでも「だまされてるのでは」と、もう心配で心配でなりませんでした。

しかし、彼女は友人やご両親にもそのことをきちんと話し、

「みんなすごく喜んでくれました。」と。

頭から怪しい!と思っていたのは私だけ?

どうも私は人の恋愛に文句を言いたくなるらしい。

と言うか、男性に対する不信感が強いのです。

女の子が傷ついて欲しくない。

 

そうこうするうちに彼が今年、桜の咲く頃に日本にやって来たのです。

(本音をギュッと出させてやろう)と手ぐすね引いていた私の前に現れたのは、背の高い優しい目をした男性でした。

そしてこの11月にMさんはエジプトに行って彼の家族の大歓迎を受け、

その後二人でマルタに帰り、今はマルタで幸せに暮らしています。

つまり、私の心配は徒労に終わったのです。

 

 こんないい人ばかりではありませんが、彼女はたまたま、本当に幸運にもいい人と出会ったのでしょう。あるいは、彼の方は最初は軽い気持ちだったのに、 Mさんを知れば知るほどに本当の愛に変わって行ったのかも知れません。あるいは、それまで、いろいろな苦しいことを乗り越えて来たMさんに神様がご褒美をくださったのかも知れません。

一番、否定的に彼女を押しとどめようとした私の前で一生懸命に色々話してくれる彼女を見ていて、突然、私にはわかったのです。

「ああ、この人はたとえ全てがうまくいかなくても、だまされて捨てられても、みんなにほら見たことか、と笑われても、それでもいいと、彼を信じて飛び込んでいく強い決意があるんだ。命を賭けているんだ。」

つまりはこれは究極の恋愛です。打算も何もない恋愛です。

「自分にこんな大胆なことが出来る勇気があるとは夢にも思っていませんでした。」とMさん。Mさんの人生の後半にこんな展開が訪れるとは、誰も予想もしていなかったでしょう。

 

 (繰り返しますが、これは留学先での恋愛を推奨しているわけではありません。くれぐれも誤解のないように。怖い話もたくさんあります。)

 

マルタに遊びに行ける場所がまた一つ増えました。

二人の幸せな人生を、心から、心からお祈りしています。

2015年から2年間続いた私の心配はようやく、霧の彼方に消えました。

海を越えて、三つの国をまたいで、一つの愛が実りました。

そう、恋愛は命を賭けた究極の「自己責任」です。

 

 おめでとう、Mさん!

人を愛し、誰かに愛される、っていいですね〜。

 

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