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小さな声

教えている園児の一人は昨年の秋、途中からの入会でした。引っ越してきて、苗字も変わり、子供にとって最大の難関をくぐり抜けてる最中。

両親の修羅場を見たのかも知れないし、見なくても母親の苦しみや不安や悲しみは感じたはず。それは私自身も自分の二人の娘たちに与えてしまった事なので痛いほどわかりました。

稽古の前に整列の後、一人ずつ名前を呼んで大きな声で「はい!」と返事をさせます。

声が小さかったり、わざとふざけて「パプ〜」とか言う子には厳しく注意します。

「いい返事をすることは、これから合気道の稽古に入ります!と言うスイッチを自分に入れる事なんだよ。わかりましたか?」と言って毎回、毎回、返事の声には注意します。大きな声が出るまで何回も返事をさせられる子もいます。

だけど、この子だけは私は別扱いしました。

声も出さない、、、、何度か「ほら言ってごらん!」と即しましたが、、、声を出さない、、、、しかも呼ばれる名前は依然と違う苗字です。ここでその子を更に追い詰めることはできませんでした。

みんなに話しました。

「大きな声出なくてもいいです。やる気のある気持ちがこもったしっかりした声なら大きくなくても先生には伝わります。」

それでもこの子からは声が出ない。

普段、どうしようもない他の園児たちですが、彼らの不思議は、こう言う子に対して自然と受け入れるイルカのようなミラクルパワーがある事です。

普段、不公平には敏感な彼らの誰一人として「なんで声出してないのに〜〜」と言う子はいませんでした。

最初の返事でこうですから、稽古中の体操や、動きや走ることも全て体がぎこちなく固まっていて、まるで自分の意思と感情と身体とが闘っていて小さな体の中で収拾がつかずに大渋滞、と言う感じでした。

それがある日のこと、「はい、、、」と小さな声が出て、、、、私は大げさな反応はしませんでしたが、、思いっきりの笑顔をその子に返しました。

それからは身体も動かすようになって、今ではみんなと一緒に走ったり、喧嘩して泣いたり、笑ったりするようになりました。かかった時間、9ヶ月。

今日の私の偉そうな一言

「教育とはその子が準備できるまで待つこと」

傷は負わない方がいいのでしょうか?

傷を負った人間の方が人の痛みもわかる人間になれる。そう信じています。

誰も名前を入れない水色帯に、お母さんから「名前を入れてください」と頼まれて、名前が入った帯をその子は毎回結んで、ちょっと恥ずかしそうな笑顔で稽古してます。

お母さんの気持ち、小さな体でしっかり受け止めてます!

 

| 合気道 | 10:08 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









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