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English in マルタブログ!

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こんな事ができるなんて!

浦安に新しくできた音楽ホールで一人でピアノを弾いてきました。

市役所の隣にある文化会館では大ホールや小ホールを借りて以前は毎年のように発表会をしていました。

マルタに行くときにピアノ教室を閉めて、帰って来てからは小人数の生徒さんに「発表会はしません」と申し上げて教えさせていただいています。

引退したイチロー選手が引退後、何をしたいのかと取材されて言った言葉、「草野球がしたい」

「成績とか記録とか、そんなものは関係なく、ただ純粋に楽しく、子供の頃にやっていた草野球がしたい」

この言葉に私は強く共感します。

新浦安駅の近くにできた音楽ホールでは様々な催しが展開されていますが「ステージ体験会」というものがあるのを見つけました。それを申し込み、先日行ってきました。

2コマを取ってコンサートホールを借り切り、スタインウエイのコンサートグランドピアノを2時間、誰にも邪魔されず弾いてきました。

何という贅沢な時間!

浦安市すごい、、、感謝です。

自宅のレッスン室は防音されていますから当然、音の響きをなるべく吸収するように作られています。

コンサートホールはそれとは反対になるべく響くように設計されています。

例えば一つ鍵盤を叩いたら、うちなら「ポン」、ホールなら「ポ〜ン〜」の違いです。

せっかくここで弾けるのだからと用意したショパンのバラードやスケルツオや革命のエチュードは音が多すぎて、響きが入り混じり全体が「ワ〜ン」と地響きの如く、ロックの如くに鳴りました。それはそれでいいのだけれど、、、

一息入れるのに弾いたバッハにびっくり。

一つ一つの音が星空から降りてくるかのようにきれいに響くのです。

バッハ弾きで有名なグレン・グールドは、バッハのレガートを全てスタッカートでレガートに弾いていましたが、その気持ち、わかる、実に美しく、実に楽しい。

大学時代の私の専門だったエリック・サテイは、ワーグナーの壮大なオペラの舞台を観ながら小さくこう呟いたそうです。

「サン・サーンス、万歳!」

なぜ、私がエリック・サテイに惹かれたかハタと思い出しました。

楽器が発達していく歴史と共に舞台建築も音響設備も発展を遂げ、音楽のパフォーマンスはどんどん壮大になりました。ワーグナーのオペラは巨大なオーケストラに何百人ものコーラス、といういわば「肥満化した」メタボなオペラに変貌を遂げました。その頃、まさにヒットラーの時代だったというのも何かうなずけます。

現代はそこにさらに派手な照明も加わり、レーザー光線まで駆使され、花火も上がるようなステージになりました。

大音響の一大スペクトラムのライブもいいものですが、その対極にある「ミニマム」な世界も捨て難いものがあります。

人間の耳が、聴覚が、一心に捉えようとする音。

その音は全て一瞬で消えていきます。

「静寂の中に音を聴け」と言った作曲家もいます。

どちらかを選べ、

と言われたら私はやはりこちらが好き。

なので、私の目指す合気道も同じです。

「わあ〜〜〜」と強い力が炸裂する迫力満点の豪快な合気道ではなく、力が集中してコイルのように巻かれて行き、小さな1点になる、そしてその1点すら消える、、、ような、そんな静寂の合気道。

使用後の書類に「このホールを使いたいと思いましたか?」という質問があって、「わからない」にマルをつけました。

わからない、、、

でも、また弾きたい、と思いました。

闘うのではなく、やっとピアノと遊べたよ。

あ、ピアノ代入れて¥6000でした。

(ヘアカラーやネイルやマッサージより安い)

 

 

| ピアノ | 09:33 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |









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